注文住宅において自然素材の家を考えている方に必見です!
このコラムでは決して「自然素材の家を否定」するのではなく、デメリットを知ったうえで自然素材の家を選択してもらえれば幸いかと思いブログを書いています。
「壁が漆喰、床が無垢のフローリング・・・自然を感じられる家がいいなぁ・・・!」
「子供達に安心・安全な暮らしをしてもらいたい・・・」
そう感じられる親御様も多くいるかと思います。
- 自然素材だから健康に暮らせる!というのは幻想です。
- ではなぜ自然素材の家ができたのでしょうか?それは建材の歴史背景にあります。
- じゃあメリットはないの?そんなことはありません!
- 気を付けて!デメリットもしっかり理解しよう!その4つの理由とは?
- デメリットをしっかりと理解した上で「自然素材の家」をつくろう!
自然素材だから健康に暮らせる!というのは幻想です。
自然素材の家は自然界に近い状態の空間で出来ています。
漆喰は昔ながらに海藻(フノリ)を炊いてのりを作り、麻すさ(麻の繊維)と塩焼き消石灰を混合して作られます。
無垢のフローリングは原木の木を加工した板なので天然の床材になります。
自然素材の空間は肌触りもよく赤ちゃんにも優しいものとなっていますので素材の質感は非常におススメします!
だからと言って健康に暮らせるかどうかは一概にいえません。
仮に家が究極の自然素材でできた家でも「食事」や「生活環境」において健康は非常に左右されます。
ではなぜ自然素材の家ができたのでしょうか?それは建材の歴史背景にあります。
約20年前、多様な建材が開発されました。
低価格、大量生産、コストダウンを図るために人体に影響する接着材を用いて作られました。
皆様も一度は耳にしたことがあるかと思いますが、「シックハウス症候群」です。
ツン!としたニオイ
「新築の香りだ!」
と思って暮らしていると、くしゃみやせき、喘息まで引き起こしました。
現在の各建材メーカーは規定値の範囲内でしかそのような接着剤をしようしていないため、体に影響が出にくいのが現状です。
自然素材だから健康!建材メーカーの新建材だから不健康!ということが一概に言えません。
じゃあメリットはないの?そんなことはありません!
漆喰や珪藻土といった塗り壁が呼吸をするため、調湿効果に優れています。
特に梅雨の時期や乾燥の時期などは壁が調湿してくれるので快適な空間にしてくれます。
自然素材の家は多少汚れてもそれが経年美に変わっています。
メンテナンス面もみてもビニールクロスとは違い、多少傷ついても自分で補修ができるので修繕費が安価になります。
気を付けて!デメリットもしっかり理解しよう!その4つの理由とは?
1、コストアップになります。
2、意外と掃除が不便
3、本当に自然素材なの?偽物に注意!
4、建てた後にヒビがはいる?その訳とは
1、コストアップになります。
自然素材を使う家は全体的にコストアップになっていきます。
例えば、壁を仕上げる時、通常だとビニールクロスを貼って安価に施工することが可能ですし工期も早いです。
しかし、塗り壁を使用するとどうでしょうか?材料費も割高になるうえに工期も長くなります。
工期が長くなるということは人件費も割り増しになります。
しかも左官屋さんの料金は一概には言えませんが、人件費が割高に設定されています。(※一般的に)
2、意外と掃除が不便
特に多いのが床材の掃除が大変です。
無垢の床は生きています。そのために乾燥や梅雨の時期になると収縮します。
そうなると床と床のスキマができてそこにほこりやゴミなどたまります。
3、本当に自然素材なの?偽物に注意!
漆喰や珪藻土のすべてが自然素材ではありません。
なんちゃって漆喰や珪藻土が存在します。
既調合漆喰
いわゆる「漆喰メーカー」が製造した漆喰製品。一般に塩焼き消石灰と麻すさ、粉末海藻のり、炭酸カルシウムなどの微骨材が配合された粉末製品。水を加え練ることで漆喰として使用される。近年では海藻のりに加え、合成樹脂を使用した製品や、化学繊維を使用した製品、顔料を混ぜて色をつけた製品もある。また、練り置き済み製品も存在する。
byウィキペディアより
また天然床に自然塗料ならいいのですが、ウレタン塗装をしてある床も存在します。
一概にウレタン塗装が悪くはないですが、せっかくの天然木の床が半減してしまいます。
4、建てた後にヒビがはいる?その訳とは
もし、あなたが木造住宅を選んだとしたら限りなく高い可能性で壁にヒビが入ります。
それはなぜかというと、木造住宅は「木」だからです。
木は収縮し生きています。そのために引っ張られたり、縮んだりするので、壁にヒビが入ってくるのです。
そこをいくらメンテナンスをしても、しばらくたつとまたヒビが入ってきます。
これは工務店の人やハウスメーカーの方がしっかりと最初に説明をしてくれればいいのですが、知らない人だと「欠陥だ!」という人もいます。
このヒビをどうとらえるかは人によって様々です。
デメリットをしっかりと理解した上で「自然素材の家」をつくろう!
デメリットがあることは理解して頂けたかと思うので、あとは理想の間取りや雰囲気を担当営業マンや設計士にぶつけましょう!その際にデメリットもしっかりと確認したうえで契約をしましょう!