ところで皆さん
1寸(すん)ってどのくらいの長さか分かりますか?
タイトルに書いてあるのですぐにわかると思いますが(笑)
1寸=30.3㎜です。
あのかの有名な一寸法師(いっすんぼうし)も30.3㎜です(笑)
このブログをみてくれた読者は大工さんが使う単位を網羅できます。
「え・・・網羅したってしょうがないでしょう。」
というあなた!そんなことはありません!
リフォーム図面や新築の図面はすべてメートル方でミリメートルを用いられていますが、
大工さんと現場で直接話す機会があるときに役立ちます!
「ここは3尺間で・・・」
今のあなたは3尺間といわれても
「????」
どのくらいの長さ???と疑問に思うかもしれません。
しかしこのブログで早見表も作りますので疑問に思ったら見てもらえれば瞬時に理解できます。
古来より寸法単位の「尺貫法」が用いられます
住宅の図面は先ほども書いたようにメートル法が用いられていますが、大工さんが木材を刻んだりするときは尺貫法を使います。
1厘、1分は覚えなくてよい1寸、1尺、1間を覚えよう!
1厘、1分は日常生活で使うことはありません。
※ぶっちゃけ寸や尺、間も使うことはないが・・・
【1厘・1分】はことわざにある
いちぶいちりん【一分一厘】
ごくわずかであることのたとえ。ほんの少し。「一分一厘の狂いもない」「一分一厘違わない」-goo辞典
この言葉も尺貫法の長さを知ることで、どれだけわずかな長さなのか具体的にわかります。
1厘(いちりん)=0.303mm
1分(いちぶ)=3.03mm
【寸】「呪いの藁人形」に使われている釘は5寸釘
すいません。あまりいい言葉が見つからなかったので・・・(笑)
5寸釘=151.5㎜=15.15㎝
いかに長い釘か分かって頂けるかと思います。
【尺】は3尺・6尺・9尺、3の倍数で覚えると便利!
木造住宅のモジュール(建築材料の基準寸法、基本単位)で使われているのが910mmです。
引用:https://howtousearchicad.com/%E8%A4%87%E5%90%88%E5%A3%81/2930/
この910mmを基本として図面を書いていきます。
910mmを尺で換算すると「3尺」になります。
「うん・・・?1尺が303mmだから3尺なら909mmじゃないの?」
と思われる人もいませんが910mmで覚えてください
正確には909㎜ですが・・・。
1尺=303㎜
1尺5寸=455mm
3尺=910㎜
6尺=1820㎜
9尺=2730㎜
尺モジュールとは
尺モジュールというのは910㎜×910㎜です。
ちなみに畳のサイズ(1畳)は910㎜×1820㎜です。
尺に換算すると縦3尺×横6尺になります。
1間で換算すると半間×1間になります。
【間】は本来、柱と柱の距離
木造住宅の場合、柱と柱の間の距離が1間(6尺=1820㎜)で成り立っていることが多いのです。
昔の日本家屋なら外観を見ただけで大体の長さを目視だけで測ることができます!
尺貫法なんて普通の人は一般に使うことはありませんが豆知識として知っておくと意外なところで役に立つかもしれません。